この11名で萩に来ました。9名が250kmに挑戦(2名神武・丸野は福岡組)。
2名サポート担当(田畑・守)。左黄ブレーカの方は写真担当の植村氏。
結果・・・・・なんと、全員(てれっと7名)完踏しました! 福地・松原・吉松・岩本・河野か・上野敦・田代英!
9名の250km完踏の瞬間をご覧ください。(303名出走。完踏180名。完踏率59%、制限時間48時間)


福地さん 38時間39分 13位  松原さん 38時間55分 16位   吉松さん 41時間23分 31位

神武さん 44時間04分 73位  岩本さん 44時間17分 76位   河野さん 45時間24分 102位

上野  45時間36分  109位 丸野さん 45時間41分 110位  田代さん 45時間42分 114位

みなさんゴールテープを切った時の想いは違うのでしょう。ポーズにその気持ちがあらわれています(植村氏撮影)。
おめでとう!お疲れさま!全員完踏!よかったよかった!

******** 後日の打ち上げ会 **********

江口さんが特製だるまを作って持ってきてくれたので、みんなで後に名前を書き入れました。




250kmの7名の他、140km、70kmに参加された選手もいれ総勢17名が集まり、萩往還の思い出話に大盛り上がり。

******** 萩往還250km(2007年)・スタート当日朝 **********


5月2日仕事を終えて午後1時半、北熊本SAでみんなと待ち合わせ(このころはまだバスでは行っていませんでした)。
須江PAで福岡組3名同乗して、車2台で11人+11人分の荷物。
おおにぎわい。車内では萩往還の話でもちきりでした。

午後4時に到着。自宅から3時間半ほどかかります。

会場は山口市・瑠璃光寺。早速に受付。今年で5回目、いつ来ても独特の雰囲気のあるお寺です。
(当時は説明会を聞かなくてもOKでした。私は1回だけ聞いたことがあります)

駐車場横・トイレの横で着替え。毎度ここで着替え。さすがみなさん慣れているだけあって早い。
股ずれ予防のデクトン、鎮痛剤、胃薬は必需品。
2ヶ所に荷物を預けられますので、着替えを入れておきます。スタート時はできるだけ軽装にしておく。
荷物預けのビニル袋は34X54cmの大きさ。靴を入れると他があまり入りません。要注意。



スタート前は同窓会的な雰囲気があります。
あちらこちらで「お久しぶりです」とか「昨年の・・・」とか、1年ぶりに会われる方が多いようです。
A250kmは316名、B140kmは292名、C70kmは239名、D35kmは269名。
ウォーキングもあり総勢1641名と結構大きな大会。
250km参加者は50歳台が最も多く、最高年齢はナント74歳!


スタートは50名ずつのウェーブスタート。50名近くが早々に並んでいました。
今回はなんとか1番スタートに入れました。1番に入ったのは私と松原さん(1番だからいいということはありません)。
大会会長「小野さん」(故・2008年まで会長)の「エイエイオー」で、午後6時スタートです。
気温10数度、晴れ、絶好のマラニック日和。

コース概要。山口市内の瑠璃光寺がスタート・ゴール。
西へ向かって豊田湖まで57km。北へ向かって俵山温泉通って俵島へ。
ここから萩へ向かって青海島を通って100km。最後は萩往還道を下って山口市内に戻ります。
制限時間は48時間。食事は正規には5ヶ所に用意されています。カレー・うどん・朝定食。
仮眠所は2ヶ所ありますが、寝るのは自由。選手の平均仮眠時間は30分くらいです。

****** 午後6時スタート 萩市内 *******

(写真は植村氏撮影)

まずは山口市内を走行。椹野川沿いの自転車道を走ります。
スタートして1時間(7時)で空が暗くなり始め、気温が下がって寒くなってきました。

●左:上郷駅前エイド(13km)午後7時24分(1時間24分経過)
●右:下郷駐輪場エイド(28km)午後9時9分(3時間9分経過)
河野さんが絶好調、早い集団と一緒に、私を抜いていきました。

●西寺交差点エイド(44km)午後11時10分(5時間10分経過)
ここはお姉さん方のエイド、コーヒーもあります。ガソリンスタンドですので、みなさんここで休憩されます。
途中で河野さんに追いつき、道を知らないということで一緒に行くことに(飛ばし過ぎて疲れたそうです)。


●豊田湖・山本ボート切石亭(57km)。エイド。午前1時1分(7時間1分経過)。(2009年から公園内へ移動)。
上の写真は、別の日の撮影したもの。河野さんが速いのでペースオーバー気味。おかげで、昨年より40分も早い!
ここでうどんとおにぎりをいただきましたが、うどんだけでお腹いっぱい。
店内は異常なまでの湿気!メガネが曇って困る! 天井は多数の「こいのぼり」が吊り下げられている。ちょっと異様?

●俵山温泉(66km)午前2時25分(7時間25分経過)
昨年は俵山では気温5度以下で、3枚重ね着しないといけないくらいでした。
今年も予想気温は13度でしたが、やはり俵山は特別寒い!。エイドには5月というのにストーブが置いてありました。

●大坊ダムエイド(76km)午前3時47分(9時間47分経過)。
ダムの横のエイド(当時はここにエイドがありました)。
昨年より50分も早い。河野さん飛ばしすぎ!これが後半影響しないといいですが。


●油谷町・海湧食堂(86km)午前5時9分(11時間9分経過)
暗いうちにここに来たのは初めてです、うれしい!ここで朝食、白あえ定食、薄味でした。

200m先の油谷中学校で荷物を受け取り、靴下、パンツ、シャツ、帽子、タオルを替え再スタート。


上:午前5時50分、海湧食堂の数キロ先で朝日が昇りました。
下:先には今から行く油谷島が見えます。CP(チェックポイント)は山の裏側(矢印)です。

途中、久津港の港町の中を通ります。誰もいない。
ながめは最高ですが、海辺の道はアップダウンが激しい。
このくらい(右写真)の高さまで登ったかと思うとすぐに海辺まで下ります。それの繰り返しで嫌になります。


油谷島に着きました。ここからのながめは最高です。道はアップダウンがすごく、超大変。
上:日本海。下:中央の島が俵島です。

●最初のCPです(俵島展望所)。なんと98kmに第一CPがあります。
チェックシートには10ヶ所パンチをしないと完踏を認めてもらえません。
CPの横には名物おばちゃんが、水をトラックに積んで待っておられました。お疲れ様です。

俵島は折り返しなので他の選手に会えます。岩本さんは67歳で、完踏者の中で最高年齢でした!
俵島を折り返したあたりが100kmです。13時間45分で通過。我ながらすごいが、あとでバテないか心配。


●川尻岬・沖田食堂(107km)CPA.午前8時45分(14時間45分経過)
制限時間は午後1時。4時間も余裕あり!!ここでカレーをいただきました。
昨年、カレーに肉が入っていないと書きましたが、よく見ると小さな肉片がありました。

川尻岬から千畳敷に向かいます。途中で田代さんを発見!「おねんね」中。田代さんはよく道端で仮眠されます。

日本百景にも選ばれた川尻の棚田。向こうに千畳敷が見えるのですが、今日はいまいち。


●棚田の先にある喫茶店「シーブリーズ」エイド。
ここで飲み物をいただきました。ここからの海のながめは最高です。しばし休んで記念撮影。

左:何度見ても、湾にそびえる岩が観音様には見えません。信仰が浅いかな
●右:立石観音(117km)CPB。午前10時35分(16時間35分経過)


目の前にそびえる山の頂上・千畳敷へ向かいます。
途中、田畑・守さんのエイドで休憩。数ヶ所で移動してエイドをされていました。ありがとうございます。


●千畳敷(125km)CPC。午後12時13分(18時間13分経過)
ここが中間地点です。立石観音から急激な坂を延々と上ります。前半の最大の難関。
立石観音から1時間30分かかりました。脚がもうパンパンです。

●西坂本集会所。千畳敷を下りてきた所です。中学生がエイドをしていました。
出て行くときはみんなで拍手とエールを送ってくれます。ありがとう。

左:長門市に入ると青海島が見えてきます。この島の半分を往復します。片道10km、すごいアップダウンです。
●右:仙崎公園(往路142km地点)エイド。午後3時30分到着。ここで行き帰りに係員にチェック。

●青海島の最東端の「鯨墓」CPD。1時間半で到着。河野さんは足のマメで遅れ始めました。前半の無理がきたか。
仙崎に戻ってきたのは午後7時、なんとか明るい内にもどれました。

★トラブル発生!! ここで「めまい」が!立てません!!サポーターの守さんのお世話で30分シートの上で寝ることに。
ここで止めようと思いましたが、時間がまだるので、残りはゆっくり歩くことに。貯金を作っていて助かりました。
再スタートしようとしたら、後ろから河野さんが来た、偶然?また一緒に行くことに。

●宗頭文化センター(174km)大エイド。午後9時40分(27時間40分経過)。昼の写真は別の日撮影。
仙崎から宗頭までは歩き通しました。昨年とほぼ同じ時間に到着。私は1時間寝ることにしました。
河野さんは寝ずに足のケアをされていたそうです。

●午後11時20分に宗頭を、神奈川の人と河野さんの3人で再出発。昨年より50分早い。
●藤井商店CPE。お店が新しくなっていました。なんとここに岩本さんが休憩されていました。しばらく一緒に行くことに。
河野さんは足のマメで遅れがち。道を知らないということで、関門時間に余裕がある間は一緒に同行することに。

●三見駅CPF。先に行った人達が駅にいました。ここからルートが分からないということで、私達を待っていたそうです。
皆さんを誘導して、10名ほどで行くことに。気分いいです。三見駅から玉江駅までの山道は「幽霊道」と言われ、
途中の道端に廃車が放置されており、そこに幽霊が・・・
右:途中の山中で、毎回エイドをされている若者がいます。ありがとう!お疲れ!

萩市内に入って2回目の朝をむかえました。雲っているため朝方はさほど冷え込まず助かりました。
●右:笠山CPG。CPは山頂の木の下にありました。

●虎ヶ崎(204km)CPH。午前6時30分(36時間30分経過)。「椿の館」でカレーをいただきます。
★サプライズ! 河野さんに「このまま歩いていたら関門に間に合わない」と言ったら、急に走り出した。
東光寺まで走り続けたおかげで、なんとか関門時間はクリアできそう。


●東光寺(215km)CPI。午前8時(38時間経過)。最後のCP。
パンチで埋まったカードを持って記念撮影。あとはゴールまで35km。残り時間10時間。
しかし、これから先がまた大変なアップダウンなのです。

●道の駅「萩往還公園」(223km)午前9時半到着。ここで軽く食事。これから始まる難所「萩往還道」に備えます。
ここからは私が走れなくなってきたので、河野さんと分かれることに。先に行ってもらいました。さすが。

●萩往還道の始まり地点です。江戸時代に作られた道で、馬の滑り止めのため、ゴツゴツしており走りづらい。

周りは自然がいっぱいで気持ちいいですが、きつさもいっぱいです。

●明木市(227km)午前10時15分(40時間15分経過)。
明木市(あきらぎいち)、毎年この時期お祭りが行われており露店もいっぱい、しばし鑑賞。
ここから一升谷が始まります(一升とは煮豆を一升食べるだけの時間がかかるという意味らしい)。


●地獄の一升谷。すごい上り坂です。約4km。石と砂利、足には最悪の道です。

●左:新ノ切峠。峠を越えて佐々並市に入ります。
●右:佐々並(235km)午後0時30分(42時間30分経過)
ここで名物豆腐をいただきしばし休憩。残り15km、残り時間5時間半。これから先何が起こるかわかりません、まだ安心できません。

途中にお地蔵さんがありました。「完踏できますように」と祈願。

240kmにある名物まんじゅう。これはゴールした人しか食べられません。最後の糖分補給。

目の前にそびえる山の左下奥にゴールの瑠璃光寺があります。ゴールは目前。
もう肉体的にも精神的にも限界を越えています。2日前の朝から55時間経過しましたが、休んだのは1時間。
2回ダウンしかけましたがよくここまで来れました(自画自賛)。
山中に杖をつく音が「カツーン・・カツーン・・」と響きます。

板堂峠(243km)午後2時22分(44時間22分経過)
コース最高峰の板堂峠への階段です。これが最後の上りです!
やっと上りをすべて制覇!残り7,5km下りのみ。

しかし、下りもご覧のとおり石だらけ。足のまめにこたえますが、我慢!

途中、オカリナを弾いている人に会いました。
毎年されているそうで、声をかけたら「がんばってください」と声援を受けました。ありがとう。

ここが萩往還道の終わりです。ゴールまで4km。残り時間3時間。ここでやっと完踏確信!


瑠璃光寺前の200mの上り坂、ビクトリーロードです。門の前には多くの人達が待っています。
多くの拍手をいただき、昨年のあの感動を思い出し目頭が熱くなりました。

瑠璃光寺内

ゴール!!2年連続完踏できました。タイムも45時間36分と前回より30分も短縮。
順位は106位(182人完踏・完踏率57%)。
前回はゴールのあと倒れて立てなくなりましたが、今回は涙もなく歩くこともできます。

私の後に田代さんもゴールして、全員ゴールしたとの連絡。よかった、やめなくてよかった!


ゴール後、ホテルに戻って風呂に入って140kmの方々と一緒に乾杯。とても楽しい時間を過ごせました。
250kmのみなさんは2日前の朝から60時間近くほとんど寝てません。9時ごろには全員ダウン。
そのかわり、翌朝6時に起きて温泉入って、ビールで乾杯!!昨夜の続きです。
みなさんロボット歩きで、とくに河野さんは杖歩行。

木製の完踏賞のペンダントは2個になりました。うれしいですが、これをいただくのは楽ではありません。
私にとって250kmは恐怖です。千畳敷、青海島を終えた時のあのきつさは、何とも言えません。
しかし、ゴールするとそのことを忘れて、楽しい宴会のことしか思い出せません。
250kmはきつくて走りたくないですが、250kmに申し込みを出さないと後悔しそうで不安になります。

岩本さんは67歳の最高年齢賞。福地、松原両君はサブ40。ほとんどの人が記録更新と記録づくめの大会でした。
皆さんおめでとうございました。サポートの田畑・守さんお疲れ様でした。