コース図:糸島半島からスタート。脊振山系の隣の山(二丈岳、地蔵)を走り、下山したら糸島半島を一周してゴール。
登山あり、山岳コースあり、堤防走りあり、砂浜走りあり、名所旧跡見学あり、造り酒屋がエイドだったり、楽しいコース。
ただコースは結構ハード。天気がいいと灼熱地獄となり恐ろしいコースでもあります。第1回は完踏率28%でした。

午前12時半に熊本出発。3時前に糸島市の大会会場「初音旅館」に到着。受付をして2階で着替え。
4時からコース説明会。「関門に間に合わないとか、18時半に帰れないようだったらショートカットするように」とのこと?
熊本てれっとUMCから7名。熊本からもう1人アッ子さん。北海道縦断555kmした澤田さんも参加。

スタート地点は旅館裏の砂浜。天気は小雨。結局1日中雨かくもり。時々強く降りました。蒸し暑かった。

午前5時、玄海と同じようにドラの音でスタート。50名の選手が一斉に浜辺を走ります。
外灯がない所が多く足元が見えません。携帯ライト持参。6時前には明るくなりました。

16kmまでは平坦なコース。時間稼ぎにスピードアップ。ゆらりんこ橋は注意して見ると手前から見えました。
18kmの「ゆらりんこ橋」には1番で到着(1時間48分)。
早く着過ぎてエイドの準備を急がせたようですいません(エイドの方のことを考えて走りましょう)。

ここから「遊歩道」と書いてありましたが、ナント!草に覆われた登山道です・・・走るどころではありません。
ゆらりんこ橋までも長い上り坂でしたが、ここからまた加茂神社までも長い上り坂。

「家の石」:昔こども達がこの石の下で雨宿りをしていたのでこういう名がついたそうです。「石の家」ではありません。
「二丈渓谷」:登山道の横を流れていました。道は二丈岳と女岳の間の道です。渓谷を鑑賞する暇はありません。

24分で登山を終え加茂神社へ到着。神社はかなり荒廃してました。
木の香ランド(二升瓶エイド)。そば・うどんといろいろな食材が用意。まるで食堂。朝食としておそばいただきました。

30kmまで上りが続きます。ここはWalk&Run。25kmまではトップでしたがついに優勝者に抜かれました。
さらに樋の口ハイランドで休憩していたらF地さんにも抜かれました。これも予想通り。

「白糸の滝」33km。午前8時41分に到着。とても大きくきれいな滝でした。
ここを午前9時半(4時間半)以内に通過しないと、60kmの関門に間に合いません。要注意!
30kmから下りが続きます。山道、車道を7km下りますが、これも膝にこたえます。

山を下りて振り向くと山頂は雲の中。山中はずっと小雨でした。
ここで大事故!45kmあたりで足を滑らし、側溝に体ごとすっぽり落ち込んでしまいました。
やっとのおもいで這いだすと腕から血がポタポタ。タオルで縛って次のエイド(ファームパーク伊都国)へ駆け込みます。
ここで応急処置(写真は坂本さん撮影)。5ヶ所負傷。幸いに走行には支障なし・・・しかし戦意喪失
「ファームパーク」(46km)を午前11時までに出発しないと関門にかかります(私は10時25分に通過)

痛みをこらえて「杉能舎」へ。九州大学群が見えてきました。
ここでT中・S本ペアーに抜かれました。さすがにベテラン組、安定した走り。
50km、5時間48分で通過。

「杉能舎(すぎのや)」。54km、6時間25分で到着。明治3年から創業の老舗の造り酒屋。ビールの生産もしています。
ビール飲んだら少しキズの痛みが軽減したので、そのまま先に行くことに。
ここで14名の選手が酒の誘惑に負け、宴会を始めてリタイヤしたそうです。
ここは午後12時15分には出ないと60kmの関門にかかります。

今回は道に迷う人が多発するのではと心配されましたが、道路の矢印、標識がとてもわかりやすく迷子はゼロ人。
前日雨で線が消えたとのことで、選手より先に行って江口さんが線を引き直したとか・・・大会に対する想いが伝わります

「九州大学」:広大な敷地にまだまだキャンパスができるそうです。郊外の大学は成功するか?
問題の最初の関門、60km8時間。私は7時間12分で通過。半数が関門に間に合わず。

63kmあたりで立入禁止の金網の中へ。そこは堤防路となんとガケに造られた手造りのような道。
この大会のいいところです。信じられないような所を走らせます・・・おもしろい

「元寇防塁」:鎌倉時代、元の来襲に備えて高さ3mの石築地を20kmに及んで造ったそうです。
本では知っていましたが、実際見るのは初めてです。歴史の勉強にもなるマラニックです。


70km、8時間33分で通過(13時33分)。この辺からサーフィンの店の集落が4,5ヶ所ありました。
若者でいっぱい。強風の中サーフィンしていました。好きですね。しかし我々も強風の中走ってます。好きですね。

「志摩シーサイドゴルフ場」の裏の道に入り彦山を乗り越えます。この坂がまた半端ではない。上りが長すぎる!
80km、9時間54分で通過。残り20kmを3時間36分で行けば間にあいます。最後の難関があります。ギリギリゴールか・・・


88kmで海岸沿いの狭い道へ。堤防を走りますが、強風で波しぶきが顔にかかります。
芥屋(けや)の岬。ここには「芥屋大門(けやおおと)」と呼ばれる洞窟があり遊覧船が中に入るそうです。
浜辺の道は草で覆われて見えないところもあり、海岸で藪こぎとは・・・おもしろい
90km、11時間20分で通過。残り10km制限時間まで2時間10分・・・ここで完踏を確信

最後の難関、立石山越え。90km過ぎてのこの上りはきつい。最後の試練・・がまん
30分で山を終え、やっと海岸にでてきました。もう上りはありません。制限時間まで1時間23分。ゴール間違いなし。

ここから海岸沿いを5km。もうアップダウンはありません。12時間台を狙って海岸沿いの道をひたすら走ります。
ここでナントM原さんが追いついてきた。勝ったと思ったのにしぶとい!
最後の500mは「大会名物・海岸砂浜走り」波しぶきを受けながら砂地を走ります。気持ちいい!海と砂の境目(赤丸)が走りやすいです。

初音旅館の裏手がゴール。横断幕を持ってお出迎え。
松原さんと一緒に両手を上げてゴール。12時間47分(午後5時47分)7位。立派!

19時からBBQパーティ。50人のマラニッカーのパーティは迫力があります。私も酔っぱらいました。
この4人が大会幹事。みなさん大会前に草を刈ったり、参加賞を創ったりと忙しかったようです。
お疲れ様でした。

今まで参加した100kmレースでは最もハードなコースでした。山登りもありますし坂が長い。
しかし、ゆらりんこ橋渡ったり、白糸の滝・元寇防塁を鑑賞したり、酒蔵で酒飲んだり、堤防の上走ったり、道なき道走ったり
波しぶき浴びたり、砂浜走ったり、とても楽しいマラニックでした。こんなレースはほかにありません。おもしろかった。

今回は、正規コース時間内完踏者は14名のみ(28%)でしたが、2回目からはみなさん慣れてもう少し完踏率はアップするでしょう。
12回開催するとのこと・・・あと11回・・70歳になりますが、参加し続けましょう。

最後に、ケガの介抱してくれたファームランドエイドのみなさん、大丈夫ですかと声をかけていただいた各エイドのみなさん、
ありがとうございました。おかげで完踏できました。エイドのみなさんも最高でした。


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