祝子川温泉までは高森経由(142km)と竹田経由(136km)があります。距離はほとんど変わらず。
光の森から車で約3時間。道は竹田経由の方がいいとのこと。

大崩山に登る予定でしたが、天気が悪くなるとのことで、湧塚・坊主尾根コースを周回してきました。
今回(赤線)のコース:登山口→湧塚コース→リンドウの丘→坊主尾根コース→登山口。
総時間7時間半。累積高度1000m弱ですが、結構きつい。

午前0時40分熊本(光の森駅)出発。竹田経由で午前3時50分祝子川(ほうりがわ)温泉駐車場に到着。今回は6名。
ここにはトイレ・自販機あります。ここで着替え・食事。天気は雲り、午後から雨の予報。しかし結局雨具は使いませんでした。

駐車場から登山口まで4km走る予定でしたが、天候が悪くなるということで止めて、登山口まで車で行ってそこからスタート。
いつも車が数台停まっているそうですが、本日はゼロ。午前4時半、赤い「山火事注意」の横断幕の下をくぐって入山。
記帳簿(登山者名簿に住所・氏名・車のナンバー・コース・時間を記載)は一人の時は必ず記載しましょう。。

大崩山の成り立ち:火山の亀裂に沿って地下から上昇したマグマが地中で冷却され形成され、
周りが浸食されたために押し上げられて、こういう形になったとのこと。
岩が浸食されてできたものではなく、カルデラ火山の地下の部分が地表に露出したものだそうです。

ライトを付けて山道を行きますが、折れそうな橋渡り、ロープ渡り、小川渡りと結構きつい。コースもわかりにくい。

30分で大崩山荘に到着。この周辺はキャンプ地でテントを見ることもあります(今日はありませんでした)。

1時間で三里河原分岐点から川を越えます(5:15)・・・ナント橋(湧塚橋)がありません。昨年流され、そのままだそうです。
左写真の黄色線が橋があったところ。右写真は昨年の写真。なんとか川を渡ることはできました。岩が滑って危なかった。

最初の山「袖ダキ展望所」(ダキとは岸壁の意味)。岩だらけ。

左写真:後ろは「下湧塚」。右写真:向かいに見える小積(こせき)ダキ。
目の前に広がった景色に唖然!!絶壁と並び立った岩峯群のすごさ、巨大さ、ものすごい圧迫感。

30分で2番目の目標「下湧塚」山頂に到着。ロープで登ります。
根性ポーズ(いい子はマネしないように)。

「湧」は「和久」と書くようです。
「中湧塚」へ下から尾根伝いに行けたのですが、崩落で通行禁止。「中湧塚」の後ろを通過。

「上湧塚」(1440m)の上から撮影。登るのは大変。
山頂は木が生えており、眺めはイマイチでした。

大変なのは岩上りだけではありません。岩場のトラバース、やぶこぎもありました。
このころからガスがかかってきて、小雨が降ってきたので、大崩山はあきらめ坊主尾根を下山。

今回は大崩山には行きませんでしたが、山頂は木に囲まれて展望はゼロです(写真は昨年のもの)。

「小積ダキ」。眺めが良いところです。

左写真:みごとな水平バランス。右写真:中央の岩が象岩です。その下(赤↑)を今からトラバースします。

「小積ダキ」からの延岡方面の眺め。

象岩下のトラバース。滑ったら死にます。

左写真:坊主岩(おっぱい岩の方があっているような)。右写真:象岩下は垂直岩です。

ところで、大崩山登山では梯子がいっぱい設置されています。数えてみました。今回のコースには33脚ありました。


(写真:林道コース)
今回は坊主尾根コースを下りることに。急激な下りの連続コースです。
林道コースは雨で祝子川越えが危ない時はお勧め。川の影響がありませんし途中から走れます、ただ4kmも長い。

祝子川に出ましたが、水かさが多く渡ることができません。仕方なく裸足で渡ることに。
登山客でドボンした人いないのでは。

11時40分、登山口に到着。約7時間半にわたる大崩山系探訪は終了。
近くの「美人の湯」で入浴・食事して帰宅。

(右写真は雑誌から引用)
駐車場から大崩山を見ると、山頂は雲の中。いつもは右写真のように見えます。

「大崩山」は日本100名山には入っていません。おそらくコースがハードで登れなかったからでしょう。
阿蘇、九重よりスリル・きつさ度は格上です。今回も小雨(カッパは使用せず)、天気のいい日に1回行きたい。

今回は坊主尾根コースを全部下りましたし、川を素足で渡りました。初体験がいろいろあり楽しい1日でした。


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