1997年に開催されたこのマラニック。今回(2013年)をもって最終となりました。

●コース:嬉野温泉の旅館「松園」をスタート→「俵坂峠」を越えて「東彼杵」→ここから時計回りに「大村湾を一周」
→大村市・諫早市を通過して長崎市内へ→時津・オランダ村・西海橋・ハウステンボスを通過→嬉野へ戻ります。

走行距離160km。前半は市街地の中、後半は郊外でアップダウンの連続。早い人は20時間以内。平均25〜28時間。

(高低図)
前半は街中、後半は連続アップダウン。累積高度は1520m。南阿蘇外輪山縦走と同じくらい。

土曜日、13時まで仕事してすぐ(13時20分)熊本を出て、2時間(15時10分)で嬉野に到着。
スタート・ゴールは嬉野温泉の旅館「松園」。受付を済ませてすぐに着替え。
気温5度。晴れ時々曇り。まずまずのコンディション。

参加者154名。スタートは走力によって10・12・14・16時に分かれています。
10時(80名弱)、12時(30名弱),14時(10名),16時(11名)。
当然16時スタートはエリート集団、6割が10時スタートを選択。私は遅れてきたので、仕方なく16時スタート。

●16時、スタート。嬉野温泉街を走り抜けます。みなさん20時間切るような選手ばかり速い。
スタートした瞬間からもう最下位です(オレンジ色が私)。北は北海道から南は沖縄まで、全国のマラニッカーが集まっています。
熊本からは17名。「てれっとクラブ」から13名!大集団です。私以外、他のみんなはスタートしています。
まず、おあそらく、みんなにゴールまで会うことはできないでしょう。

●2kmで山道に入りますが、道がわかりずらい。道しるべがないので、どこで曲がるか迷います。
下りの道も突き当たりが数カ所あり、左右どっちにいけばいいのかわかりづらい。
先頭集団が見えなくならにように必死でついていきました。

●9kmでR34に戻り、7kmの下りが開始。この時点で先頭集団は見えなくなりました。
ひとり遅れている人がいたので、付いていくことに。


●18km:千綿宿(ちわたしゅく)からの夕日:残念ながら今日は厚い雲でおおわれ夕日は見えませんでした。
天気がいい時は下の写真のように見えます。

●23km:大村市に入りました(2時間18分)。長崎空港横(30km)を3時間16分で通過。
この辺で遅れてスタートして来た植村さんにも抜かれ、完全に最終ランナーとなりました。
エイドの皆さんが私を待っていると思うと、歩けません。

●<新日見トンネル>。トンネル手前は4Km急上り坂。
●70km:<長崎駅前>。0時53分に到着。8時間53分経過。
ランタン祭りの期間中ですが、深夜で駅前のランタンは消灯してありました、残念。

かろうじてホテルの前に飾りがありました。
21時半前に来ると右写真のようなランタンがいっぱい飾ってあります。
エイドで前にスタートした選手を抜きました。これでやっと最後ランナーから卒業。

●84km:<公民館ひごもり集会所>。睡眠・食事のできる大きなエイド。
午前2時55分に到着(10時間55分経過)。ここで半分です。倍にして22時間でゴールできるか?

集会所で10名ほどが寝ていました。リタイヤ?中にはお酒飲んでいる選手も・・・

●105km:<バイオパーク>。午前6時45分通過。気温氷点下2度!!手先が痛い!
エイドは9ヶ所あり。どのエイドでも温かい食事がでます。おかげでコンビニには1回も寄りませんでした。

●夜明け:西海橋手前で朝日。午前7時ごろ。熊本方面から太陽が上がります。日の出づる県・・熊本。

●107km:<生長の家の大鳥居><オランダ村>通過。
今までのレースではこの辺はいつも真っ暗でしたが、今回は16時スタートですので明るい!

●118km:<西海橋>。8時50分通過(16時間50分経過)。
いつもここを通るときは真っ暗でしたが、今回は橋をはっきり見ることができました。

すぐ左側に「新西海橋」ができています。今回はそっちは行きません。
橋の下に歩道があるそうです、歩行者は無料(車は有料)。

今日は新月で大潮です。渦潮が一番見られる時です。時間帯がイマイチでしたがなんとか見れました。
左写真では右下に渦。右写真では中央に渦があります?渦は数秒ですぐ崩れます。

西海橋エイド。日がさし気温も上がってきました。残り40Km、6時間以内で行けば22時間台になります。挑戦!
●131km(右写真):<ハウステンボス駅>。10時30分通過。

ハウステンボス駅から出発してきた電車。駅は人でいっぱいでした。
ここから東彼杵まで20Kmはアップダウン地獄。連休で車が多く、歩道のない所はあるかないと危険。

●150km:<東彼杵>、午後12時55分到着。この辺で多くの選手が休憩していました。
●最後の南関:最後は俵坂峠越、7Km上り3Km下りです。最後の試練。萩往還によく似ています。

坂を上った処にあるお店。毎回ここで休憩します。
最後は下り3km。あと55分で行けば22時間台でゴールできます。必死に走りました。

●160km:嬉野温泉「松園」がゴール。14時42分到着。22時間42分。
前半(84km)11時間、後半(76km)11時間40分。ベストに9分足りませんが満足です。

私の部屋は最も離れた所の2階。部屋は昭和初期のたたずまい。窓の外は川が流れています。

夜の打ち上げは150名の大宴会。しかも全員全国から集まった名高いウルトラランナーばかり。
いろいろな方といろいろな話ができ、楽しいい打上でした。

大会は今回で終了です。私は4回参加しましたが、ウルトラマラニックの難しさを教えられました。
また、この大会で多くのウルトラランナーと知り合えました。なくなるのが残念です。
大会関係者のみなさん、エイド等でいろいろ大変だったようですが、ありがとうございました。



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