三里河原→中瀬松谷→大崩山→二枚ダキコースの予定でしたが、道を間違え、中瀬松谷がモチダ谷になりました(赤線)。
総トレランタイム=9時間半。累積高度は1000mほどですが、川に入り、ツルツル滑る岩場、急激な上り、
急激な下りの岩場、クモの巣だらけの藪こぎ滑り台と、もう大変。超地獄トレランでした。
祝子川(ほうりがわ)温泉までは高森経由(142km)と竹田経由(136km)の二つの道があります。竹田経由の方が近い。
光の森から車で約3時間。祝子川周辺の道路は竹田経由の方がいいとのこと。
23時30分熊本(光の森駅)出発。竹田経由で午前3時、祝子川温泉駐車場に到着。
ここにはトイレ・自販機あります。ここで着替え・食事。中山さんはヘルメット、防水服と沢泳ぎ体制。
駐車場から登山口まで4km車で移動。天気は雲り、午後は崩れるとの予報。気温は8月というのに18度!寒い。
先客が1台いました。午前3時42分入山開始(昼撮影)。
記帳簿に記載(住所・氏名・車のナンバー・コース・時間など)・・万が一のために
今回のメンバーは5名。平均年齢59歳ですが、皆さんすごい体力の持ち主。普通の爺さんではありませんよ!
●「大崩山の成り立ち」●
火山の亀裂に沿って地下から上昇したマグマが地中で冷却。周りが浸食され押し上げられ、こういう形になったとのこと。
岩が浸食されてできたものではなく、火山の地下の部分が地表に露出したものだそうです。
30分で大崩山荘到着(左)。1時間で涌塚分岐(右)に到着。
湧塚分岐にあった湧塚橋(写真)は今はありません。何度も崩壊するのでもう再建されないようです。
湧塚の先にある「五葉ダキ」。絶壁のような花崗岩の巨大な岩壁です。夜明け前に通過したのでよく見えず。
写真も撮ったのですが真っ黒。写真はネットから引用。
左)吐野(はけの)。ネットから引用。三里河原との分岐点です。
右)今回の写真。夜明け直後でガスがかかっており、ここが吐野と気づかず通過(6時)。
吐野がわからなかった理由:私は瀬戸口谷と三見河原の分岐(B)で曲がると思っていました。
実際は分岐部の手前(A)で川を渡り、分岐部では川の左側をまっすぐ進みます。だから反対側の瀬戸口谷へ行く川に気づかなかった。
結局「吐野はまだか」と言いながら、三里河原を進んでました。
(右)吐野にある道標。離れた所にあるそうです。「ハクノ」「徒渉点」と書いてありますが、反対側には道はないそうです。
川の水が少なければこのように足首だけ浸かって進めますが、今日は増量で膝上まで浸かり、水の勢いもあり危なくて入れません。
三里河原。ただし「吐野を過ぎていないのでここはまだ吐野の手間」と思っていました。
前日の大雨で川の水は増量。流れが早く流されそう。川を渡るときは膝まで浸かります。
写真で見た三里川原とはちょっと違っていました。だから気づかなかったのか?
三里河原で見られら断層の白線。この白線を見て何故か?ここが三里河原とわからなかった・・・無念
秋の水の少ない時の三里河原。これを考えていたので三里河原に着いてもわからなかった。
(隈元氏撮影)
モチダ谷の分岐点。川が二手に分かれていたのでここを「吐野」と勘違い。
(左)川の上の丘からの写真。(右)ネット写真。
左の写真で上に行けば瀬戸口谷、左に行けば三見河原と思い、左へ行きました。
実際は、上に行くと権七小屋谷へ、左に行くとモチダ谷です。
この道標が以前はあったそうです。それが今回なかった。これも道を間違えた原因!
誰だ!!外したのは!
誤解はまだまだ続きます。しばらく行くと川が二手に分かれていました。(地図の中央部分)
ここがモチダ谷分岐点と勘違い。権七小屋谷に行く予定でしたので、右側へ(地図で言うと下へ)。
自分達はまだ三里河原にいると思っていました。
しかし、しだいに川は荒れ、岩だらけ・・おかしい?
しばらく進んで・・・すべてが解明しました!
上の写真の所に来てある人が一言・・「あっここは前回来た所だ!ここはモチダ谷だよ!!」
なんと!モチダ谷分岐部を吐野に間違え、名もない川の分岐部をモチダ谷分岐部と勘違いしていました。
右写真:「モチダ谷コースのランドマーク横岩屋」
川はいつの間にかなくなり、尾根への上り坂に入っていました。この上りがハンパではありません。
岩だらけでコケでツルツル。さらに途中から目印テープもなくなり、道なき道を上に進むのみ。
1時間かかってやっと尾根へ上りましたが、全員登ったポイントが違うというハプニング。
尾根周辺はガスがさらに濃く何にも見えません。山頂手前の石塚で食事。
大崩山(おおくえ山・1643m)9時45分登頂。ここまで6時間。なぜか山頂標識がいっぱいある。
ここからが問題コース。登山口にあった案内図にはこのコースには×印がしてあり登山禁止でした。
それが、最近×印がなくなっています。写真を見るとXのテープの跡がみえます。
登山OKなのか?雨で×印が落ちただけなのか?誰もこのコースを行ったものはいません。
「二枚ダキ」、ダキとは岸壁のこと。岸壁を下りるらしいのですが・・・
すごいコースでした!誰も通らないようで、クモの巣だらけ、急斜面、雨でツルツル。歩いていても滑ります。
途中からは岩場の岸壁下り、これもまたよく滑ります。こけたら大けがしそう。草にしがみつき慎重に下ります。
10回以上滑りました。全身真っ黒で、全身キズだらけ。
まだまだトラブルは続く。山を下りてA地点で林道に出るはずでした。ところがAで林道が広範囲に崩壊しており、
林道がわかりません。そのまままっすぐ下りるところでした。Cにも林道があることがわかり、ここが林道であることが判明。
12時15分やっと登山口に到着。大崩山山頂から2時間23分で下りてきました。脚も腕も筋肉痛&打撲痛。
坊主尾根コースは前回3時間15分で下りてきましたので、こちらの方が近道ですが・・こちらはお勧めできません、超危険!!
振り返ると山頂は雲の中。
全員そろったところで、祝子川温泉「美人の湯」で汗を流します。
途中で祝子川の清流を汲んで持ち帰り。
9時間でしたが、とてもきついトレランでした。最後の2枚ダキコースは危険です。上るのはいいかもしれませんが、
あそこは下るものではありません。次回は坊主尾根コースを行きたいと思います。
今回の失敗の原因は・・・前日の雨で水量が大幅に増量していてコースを外れた、下調べの不足でしょうか。
もう一回行って、こんどはチャンと各ポイントを写真に撮っておきたいです。秋がいいかな。
三里河原が結局わからず通り過ぎていた・・・大笑いです