「鉾岳(雄鉾)山頂での卍ジャンプ」

今回は宮崎県の「鉾岳(ほこだけ)(1277m)」「国見山(1391m)」に挑戦。標高はさほどありませんが、
大崩山と同じで岩場だらけの山。険しさとスリルは大崩山と同じです。
場所は大崩山の4km南。高千穂の先から北上します。登山口まで熊本から約3時間、遠い。

コース:鹿川(ししがわ)キャンプ場スタート→沢の横→国見山→別の沢→鉾岳(おんぽこ)→林道→キャンプ場。22km、累積高度1300m。

午前2時に熊本をスタート。3時に瑠璃温泉で酒井さん合流。
4時50分に鹿川キャンプ場手前の駐車場でトイレ、着替え。自販機もある。

5時15分キャンプ場に到着。きれいなキャンプ場です。有料(200円自分で入れる)の駐車場に入れます。私たちだけ。

5時20分登山開始。気温14度と肌寒い。風なし。晴→曇り→晴。
今回のメンバーは酒井、吉松、山口、上野の4名。

目の前に目指す鉾岳が見えます。左が雄鉾(おんぽこ)、右が雌鉾(めんぽこ)。
沢の水量が多いため、沢は行かず横の登山道を行きますが、ここも岩だらけで往生します。

スラブ:大きい一枚岩。
大崩山と同じ花崗岩の山。スラブだらけ。
ここをロッククライミングで登るそうです。鉾岳はロッククライミングのメッカだそうで。

途中、数回沢を横断。水の量が多く、石はコケで滑るし、渡るのは至難のワザ。

鉾岳の真下に来ると、そこに巨大な滝が出現!落差100mはある。滝の源流にあとで行きます。

滝見新道という道を行くと、滝より上から鉾岳・滝を見ることができます。絶景。

さらに上流に行くと、一枚岩を流れる渓流がきれい。寒いのでドボンはできず。

鉾岳展望所にてキモ試し(7時)。絶景だが、絶壁です!

渓流を終えて鉾岳⇔国見山・鬼の目山分れへ。今回は鬼の目山へは行かず(藪こぎ状態とのこと)。

国見山まで尾根道。アップダウンがしつこい。

分れから国見山まで60分で到着。帰りは40分で戻りました。
天気が悪化し、ガスで景色全く見えず。ここで食事。

鬼の目山周辺には九州本土で唯一といわれる天然杉があるそうです。
左写真のような大きな木があったそうですが、今は右写真の状態。

国見分れに40分でもどってきました。ここから最初の沢と別の沢を渡って鉾岳へ上ります。
岩が滑ってとても危ない。

国見分れから20分ほどで鉾岳(雄鉾)に登頂。写真右の一番上の所です。
先に見える丸い岩が雌鉾です。あとでそこに行きます。

山頂は狭く、ながめ悪い。ところが、山頂奥に行くと視界が開け、最高の展望台でした。
ここは穴場です。


岩の先は絶壁です。肝試し。(良い子のみんなはマネしないように)

沢に下りて、沢の少し先から雌鉾に上るのですが、岩のコケで滑って、なかなか前に進めない。
昨日の雨で水量も多く、危険と判断し雌鉾は断念。


あとは林道を10km下るのみ。ところがこの林道、10ヶ所以上で崩壊。
乗り越えるのが大変。

林道を1時間半で下りてきました。12時のゴール。6時間半の楽しいトレランでした。

山でめずらしい花を見ました。
@「ササユリ」:九州では宮崎のいくつかの山でしか見られないとのこと。葉が笹の様です。
A「オオヤマレンゲ」:絶滅危惧種だそうで、めったに見られないとか。

帰る途中で「比叡山展望所」に寄ってみました。

目の前に比叡山。ここはロッククライミングのメッカだそうです。
右写真にクライミング中の人が写っているのですが・・わからない

(鉾岳展望所からのながめ。右は鉾岳)
7時間のトレイルでした。現地までの往復時間が5時間、入浴時間も入れて15時間の旅でした。
お風呂は高千穂の「天岩戸温泉」に行ってみました。
今回は距離・累積高度は普通ですが、岩場でスリルがありましたし、渓谷は気持ち良かった。
ほどよい疲れが残る程度の、楽しいトレランでした。ここはお勧めです。


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