コース概要:山口市内・油谷・萩の三角形を走る250kmの大コース。
スタートは山口市内の瑠璃光寺。まず西へ58km、豊田湖から北へ50km。
日本海に出て俵島から東へ萩市内まで110km。最後に萩市内からスタートの瑠璃光寺まで43km萩往還道を南下。
総走行距離250km。制限時間48時間。途中の仮眠は本人の自由。半数の人は寝ないようである。

ことしもバスをチャーターして午前8時出発。
今回はてれっと軍団250kmに6名挑戦。70kmに2名挑戦。応援に奥田夫妻。
国立病院から2名、ゲスト3名。13名乗車。

<過去22年間のてれっとクラブ員の250kmの全成績>
今回の参加数は過去12年で最も少ない人数。申し込みがマウス争になったためです。


バスの「お客様名」は「萩往還250キロ完踏様」!完踏しなかったら帰りは乗れません!?
行きは13名、帰りは11名乗車。バスは1人2座席のゆったり。

<天気予報> これでいくと、スタートまで雨で、スタートしてすぐ止む、というふうに見えます。
ところが、実際は大きく違いました。雨は3日まで降り続け、途中で暴風雨にもなりました。寒かった。
突発的に雨雲が発生するようで、2日目まではずっと雨でした。

10時40分、瑠璃光寺に到着。渋滞もなく3時間40分で着いた。 さっそく境内の松籟亭「しょうらいてい」で受付。
雨で下はジュチャジュチャ。

雨なので、東屋で着替えて、無料うどんでエネルギー補填。
今年は10回以上完踏した選手は「紫ゼッケン」「特別な紫Tシャツ」が頂けます。
ゼッケンは目立ちます。どこでも「レジェンドが来た」と言われました・・うれしいが、重荷
レジェンドは速くはありませんので・・・・

バッグにはネーム板(反射版)、点滅ライトを胸・背に付けるのが規則です。
点滅バッチの色は毎年変わってきました。今年は白。過去15年のバッチの変化です。
てれっとバッチは10年前に私が萩往還大会出場のために作りました。結構、西日本では知られるようになりました。

参加賞。湯呑とTシャツ。同じ言葉が書かれてある。
「完」と書いてある。「完踏」の完?「終了」の完?

左:午後1時からウルトラセミナー、私は一番目の演者。タイトルは「250km走で起こる体の異常とその対策」。
大会本部からメディカルの内容を依頼された。

左:10回完踏者の表彰、今年は6名。
右:16時から説明会。そのあとにチェックカードの配布。これがないと完踏を認めてはくれない。

油谷中と宗頭に預ける荷物を置きます。雨の中放置状態。
すぐに整列にいきましたが、すでに第4グループ。みなさん早い。ゴールはネットタイムなのに。

午後6時、50人ずつの2分おきのウェーブスタート。今回は544名。
雨、気温19度、弱風。スタート時から雨、最悪です。
私は6時6分、第4グループでスタート。Aコース544名、Bコース140kmは485名、Cコース70kmは574名
Fコース35km歩は525名。Aコースは昨年より80名減。

左:山口駅前(2km)。みな雨具を来てますが、ポンチョはほとんど見ません。
3.5kmから椹野川(ふしのがわ)の横を走行。途端に寒くなります。

上郷駅前エイド(13km)。キロ7分のゆっくり走行。バンバン抜かれた。
ここで「てれっとの旗」が見えた。ナント奥田先生が太鼓を叩いて応援。

真名・湯ノ口エイド(21km)。2時間35分。遅いがこのペースを維持することに。

左:下郷駐輪場エイド(28km・3時間23分)。
右:美弥高前ガード下エイド(32km・3時間58分)。
キロ7.5分ペース、このくらいが疲れなくていい。とにかく省エネ走法・マメなし作戦。

西寺交差点エイド(ガソリンスタンド)(44km・5時間39分)。例年より15分遅い。
ここにはそうめん、コーヒー、力水がありますし、スタンドですから座って休憩できます。でも長居は禁物。
隣のコンビニはなくなりました。ここから長門市街(139km)までコンビニはありません。

豊田湖手前で林さんと宮村さんに遭遇。みなさん意外とゆっくり。

豊田湖畔公園CP@(59km・8時間3分・午前2時3分)。昨年より30分遅れ。
関門は3:30だが2:30までには到着したほうがいい。
室内は熱気と蒸気でムンムン。外に出ると温度差で強烈に寒い。

俵山温泉紅白垂れ幕エイド(67km・午前3:29着)。

気温10数度か?雨と風で寒い。ストーブが置いてあります。
銘菓?「三猿まんじゅう」毎回食べてます。

大坊ダム。いつも真っ暗な時に通過していました。今回は明るい、それだけ遅い!
ダム横の私設エイド。私設エイドはみなさんプロみたいに上手。

新大坊エイド(80km・5:34着)。
豆腐の醤油味が恋しい。ここでゆっくり食事。

昨年はここら辺(新大坊の2km先)で夜が明けたが、今年は早かった。
油谷島が見えてきました。これからあの島を一周します。

海脇食堂(87km・6:41着)。昨年より1時間も遅い。食事してから着替えることに。

宮村さんと遭遇。
食事はおかゆとショウガ汁と野菜漬け。量はかなり少なめ。生ビールもあります。

左:油谷中CPA(87km・7:09出発)で服装をあれこれチェンジ。
ここで林さんに抜かれる。早い。すぐ見えなくなった。

久津港。この町の中を通ります。中に楊貴妃の墓??があります。

大浦漁港から油谷島に入っていきます。島一周に普通60分かかります。
俵島展望地CPB(99km)。

中央の小島が「俵島」で陸続きです。ここがちょうど100km。14時間2分。昨年より1時間遅い。

俵島を終える所。ここからの日本海のながめは最高。

ここは折り返し道なので、選手と遭遇できる。遭遇した所とその選手との時間差。

向津具(むかつく)JA横のヤマザキストア。8時30分に開店。9:48に通過。これは助かる。
ここから川尻岬まで37分かかる。俵島展望所から1時間半かかる。

川尻岬の沖田食堂CPC(108km・10:30着)。ここのカレーはおいしい。ここで力水いただき。

以前エイドだった「シーブリーズ」がリニューアルオープンしていた。

立石観音への下り口。赤線を下りる。

立石観音。観音様はどう見えるのでしょうか?

立石観音CPD(118km・12時19分着)

「元乃隅稲成神社」:立石観音から2kmほど上った所から左折して下りていきます。
最近有名になり、観光客が押し寄せるそうです。

神社を中心に大大渋滞。途中から上下線とも渋滞して選手は通れません。
大渋滞の車に小野さんが!OS1と漬物いただきました。びっくりエイド。

千畳敷への地獄坂。
きついのは前半だけ。後半は楽。下り坂になったら、あと半分。普通30分かかる。

千畳敷CPE(125km・13:57)。晴れ、強風。

千畳敷からの青海島。これからあの島を往復するかと思うと、気が滅入る。

日置[へき]エイド131km(14:55着)。
ここは中学生のエイド。カップラーメンなどをいただけます。お座敷もあります。

長門市中心部の正明市(しょうみょういち)交差点から右折して湯本温泉まで4.5km往復コース。
赤線のように交差点を渡って折り返し。

湯本温泉CPF(145km・17:10着)。ギリギリタイムは17:30。ヤバイ。

仙崎公園エイド(144km・18:40)。ここから熊本の方と一緒に行くことに。
静ヶ浦キャンプ場CPG(157km・20:00)。関門は22時。なんとか大丈夫。昨年より2時間半も遅くなった。

仙崎復路(164km・21:20着)、ここは23時までに着かないと危険。
宗頭文化センター(176km・23:32着)。仙崎〜宗頭を2時間10分で走破。

本館ではおにぎり・みそ汁が食べれます。体育館で仮眠できます。
予定より大幅に遅れたため、着替えの30分のみ休憩して、仮眠なしで行くことに。

0:02宗頭再出発。ここで4名に同行を頼まれた。玉江駅まで一緒に行くことに。
藤井商店CPH(173km)、鎖峠(182km)から3km下り、走りました。
左:今回の写真。右=小場佐選手の写真、まだ明るい!

三見駅CPI(188km・2:35着)、いつもより大勢の選手がいた。

玉江駅(195km・3:59)。ここでみなさんと別れた。


浜崎緑地公園CPJ(197km)通過して、虎ヶ崎CPK(207km)に6:30到着。
ここは8時がギリギリタイム。ここのカレーはおいしい。

東光寺CPL(215km・8:17)。
2時間あった遅れを45分までに短縮できた。

陶芸の村公園CPM(216km・8:30着)。これでCPすべて終了。あとはゴールをめざすだけです。

旧村田蒲鉾店からゴールまでの萩往還道の高低図。30kmですが累積高度は1000mもあります。
ここから「最後の地獄試練」の始まり〜これから先は睡魔との戦いでした

道の駅「萩往還」の裏手(写真中央)から山に入ります。

明木手前の道。B/Cの選手とすれ違うことが多くなってきました。
みなさんから拍手や「お帰りなさい」の言葉を受けるととても嬉しくなります。

明木(226km・10:25)。10時から明木展が始まります。
村に入った所にビールの自販機・お店あり。早速購入、うまい!!

一升谷。4kmの上り坂、約50分かかります。多くの選手と交差。挨拶しっぱなしでした。
ここで、何回も立ったまま仮眠。何回もおこされました。眠くてたまらない。

佐々並(236km・12:35着)。今年は佐々並豆腐はありません。
ここで妻・娘・孫達が私を待っていてくれました。

12:45、佐々並再出発。

首切れ地蔵(240km)で完踏祈願。あと10km。
板堂峠(244km・14:30)。ここから下り開始。

残り6kmあたりで、なんと35kmウォーキングに参加していた孫2人(9歳・8歳)に追いついた。
ここから9歳の孫と一緒にゴールまで走ることに。

孫はこの石段下りを飛ぶように走る!驚いた、早い。参考になった。
天花畑(てんげばた)。ここで石畳の往還道は終了。あと4km下りロードで終了。

ラスト200mのウイニングロード。公園入口には大勢の人が声援。ここを歩くわけにはいきません。


多くのハイタッチをしました。アナウンサーから「何回目の完踏」と聞かれ、「13回」と答えたら
周りから「オーッ」の歓声。最高の気分でした。

左:写真は歩け歩け35kmのゴール(孫のゴール写真)。右:250kmのゴール。

ゴール!45時間31分38秒。120位(完踏者303名/出走者515名=完踏率59%)

65歳以上で2番目・・・・・精根尽き果てました。

完踏メダルは昨年とデザインが違っていました。「完」の文字が入っていました。


てれっとクラブの成績は・・・・70kmは2人とも完走。250kmは6名中4名完踏。完踏率は59%。
完踏率は高かったようですが、記録は低調だったとか。みなさん、楽しんで走られたのでしょうね。

今回は前半で2時間も遅れ、リタイヤも考えましたが、孫たちが待っていると思うとそうはいきません。
ここ10年で一睡もしなかったのは初めて。一番きついレースでしたが思い出に残るレースでした。

奥田夫妻はゴール手前で鳴子を持って数時間も応援。
仲原さんはギリギリでゴール。目に涙が・・・

ホテルに帰って、打上、2次会、朝練。
私はあまりの睡魔に起きておれず、打上途中でダウン。

帰りのバスでまた宴会。

これで萩は終わりました。これまでウルトラマラニックは「萩のため」と言いながら実施してきました。
もう萩がなくなると、やりがいがなくなります。これからどうするか・・・・
選択肢はいろいろありますが、大きな分岐点に来たことは間違いないようです。
最後の大会は燃え尽きました。大満足です。また機会があれば、同じようなツアーをしましょう。
参加のみなさん、お疲れさまでした。

最後に最後の最後まで応援していただいた奥田夫妻に感謝申しあげます。


<全レースの記録>



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