久しぶりに国見岳を縦走することに。熊本県で一番高い山(標高1739m)。
他の山との位置関係は上の地図の如く(祖母山、傾山、久住連山、阿蘇、大崩山、普賢岳、市房山)。

車で二本杉峠まで100分。山間部は離合できないような狭い道だらけ。
ゴール(五勇谷)からはデポ車で峠まで戻りました(1時間もかかります)。

登山コース:二本杉峠から500m先の京丈山登山口に駐車→京丈山→平家山→国見岳
→下山・林道(らくらくコース)→五勇谷車置き場
全行程8時間30分、約21km。

高低表。スタートの二本杉峠でも標高1053m。
累積高度は1300mほどしかないのですが、2000mぐらいのきつさでした。

今回は周回コースではないので車をゴールの五勇谷にデポ(左写真)。
スタートは二本杉峠の500m先の登山口から(右写真・写真は昼撮影)。
私は午前3時15分に家を出て、1時間40分で二本杉峠到着。ここで2人を待機。

午前5時30分スタート。同行者3名、平均年齢66歳!!気温7度肌寒い。曇り晴れ。無風。
スタートしてすぐT字路。ここで道を間違え、道はビチョビチョ状態(右写真)。
靴がもう濡れた。10分のタイムロス。スタートから嫌な予感。

15分も行くと民家があり、手前は有料駐車場。ただし、早朝は車は停められないでしょうね。

民家の裏に「京丈山登山口」があります。ここから本格的に登山開始です(午前6時)。

今回のルートにはいくつかの登山口があります(写真は八軒谷登山口)。国見岳に行くだけなら、平家山登山口からが楽。
最近よく見かける「レスキュウポイント」。遭難したとき、そばにこれがあればいいですが・・・

筒状の物がいっぱい斜面に刺してあります。これは鹿から植えた木を守るためだそうです。
あちこちに柵が立っています。鹿が入らないようにするためです。

左「バイケイソウ」、右「トリカブト」、共に毒あり、鹿も食べない。

京丈山は景色がいいようで、多くの登山客が上るそうです。ですから、道もよく、坂もさほどきつくはありません。
山頂には雲がかかっています・・残念

山頂手前に「展望所→」となっていますが、山頂は左の方です。間違えました。

「京丈山(1473m)」登頂。午前7時42分。登山口から1時間42分。
ガスで景色はほとんど見えず。晴れているときは、とても景色がいいそうです。

標高が「1473m」と「1472.5m」に分かれている。50cmの差。岩の差?

京丈山のちょっと先の所。雲が少しはれ、眺めがよくなってきました(東方向)。
これからが地獄でした!

登山客は京丈山を見たら戻ります。先に行く人はまずいません。だからこの道は誰も通らない。
地獄@: 道が荒れ放題。
地獄A: 道は倒木だらけ、やぶ漕ぎもあり。

地獄B: 一番問題は坂。凄い上りの連続。誰も来ないはずです。
地獄C: 道がわかりづらい。尾根を行くだけですが、すぐ尾根から離れてしまう。何回もコースアウト。

「平家山(1496m)」登頂。京丈山より高い。午前10時17分。京丈山から1時間25分。
とにかく、急登だらけ。疲れ果てました。15分休憩。

向こうに見えるのが国見岳。あそこまでまだ相当あります。
京丈岳→平家山は急踏だらけでしたが、平家山→国見岳の道は穏やかでした。
ほとんどの登山者は平家山から国見岳へ上るそうです。

ナント!北斜面に雪・氷が残っていました。相当降ったのでしょうね。

左:さるのこしかけ。右:なめこ(枯れたブナの木に発生してた)

国見岳の手前に湧き水がありました。川になって流れています。川辺川の源流?
国見手前の最後の上り。

山頂のほこらが見えてきました。

「国見岳(1739m)」登頂。熊本県で一番高い所です。
12時14分。平家山から1時間46分。登山口から6時間14分。
当初の予定は4〜5時間でしたが、そんな甘い所ではありませんでした。

(祠の方が北向きです)
山頂には熊本・福岡・佐賀からの登山者10ほど。
「どこから登って来られましたか?」「二本杉峠から京丈山・平家山を登ってきました」
「はっ!二本杉からですか!昨日から登ってるんですか」「今朝6時からです」「えっ6時間で、早!」
さらに、3人の平均年齢が66歳というとあきれてました。

山頂からのながめ。東向きです。

南向きです。

五勇山、烏帽子岳の位置関係。

これで国見岳には4方向から上りました。
@青線(三方山方面から来る)コース/距離が長い/登頂に6時間10分かかった
A緑線(雷坂から来る)コース/超急踏5km/5時間かかる
B赤線(五勇山の方から)コース/普通/4時間
C黒線(京丈山方面から)コース/急踏だらけ/6時間14分かかる
Bの五勇山経由がオススメです。。

帰るときに山頂にいる12名、全員で記念写真を撮りました。

15分休憩して下山。あとは下りのみですが、これがまた大変。
滑って膝・足地獄。

「ヒメシャラ八兄弟」、木にこのような看板が結んであります?
ヒメシャラとは木の名前、8本あるからでしょうか?登山の目印になるそうです。

ここから林道に下りるのですが、コースが2つあります。右の上流側ラクラクコースへ。
左は超危険な急降下の道です。

A分岐が上の写真の所。右折してBから林道を走りました。
左折すると途中で2つに分かれ、一つは新登山道。もう一つは旧登山道(侵入禁止)。

国見岳山頂から60分で林道に出ました。こっちも結構急な下りでした。

途中に「国見岳新登山口」「旧国見岳登山口」がありました。旧は進入禁止。崩落か?
我々が下りてきたコースがお勧めです。

林道を2kmほど行くとゲートがあり、その先が車置場。
午後2時8分、車に到着。車を降りてから8時間30分、すべて終了しました。

帰る途中にあった「樅木(もみぎ)の吊り橋」。橋は2本あるようです。
さらにその先にもうひとつ吊り橋。「梅の木轟公園吊り橋」。橋の先には「梅の木轟の滝」があるそうです。

五勇谷駐車場から60分で二本杉峠に到着。ここで解散。

最初の計画では二本杉峠〜国見岳は4時間ぐらいで行けるということだったので、コースの往復を計画していました。
しかし、登山前日に往復は無理ということで、急きょ五勇谷に車をデポしましたが、大正解でした。
6時間14分もかかりました。予想以上の急登地獄。
Sea to Summit でこのコースを行く予定でしたが、ちょっときつすぎます。コースを変更しましょう。

このコースは・・●初めて、一人で行くと道を間違えます、危険。●夜間は無理。道がわかりません、危険
●体力に自信がないときは行かない。●今回は水は750mlのみ使用しました、湧き水はあります。



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