2018年4月15日(日)
熊本駅から八代駅まで37分、肥薩オレンジ鉄道(1車両)に乗り換えて津奈木駅へ52分。
前日は大雨でしたが、スタート時はやみました。ゴール後晴れてきました。ラン日和りでした。
津奈木から日奈久まで走るルートは@国道3号線、A明治国道(旧国道)、Bオレンジライン(海岸線)の3つがあります。
@は3つのトンネルが危険、Bは遠回り過ぎる、ということでAを捜索してみることにしました。
<図の説明>:黒線は国道3号線。緑は国道のトンネル。赤線が今回走った迂回路。
津奈木から日奈久までの国道3号線(34km)には3つのトンネル(1km超)があります。
「津奈木トンネル」「佐敷トンネル」「赤松トンネル」。どのトンネルも狭く歩道がありません。
走って通るにはあまりに危険です。そこでトンネルを回避するルートを探索してきました。
高低図
<迂回路の距離と時間> 津奈木トンネルの迂回路は2.7km長く、14分余計にかかります。
佐敷トンネル迂回路は4.2kmも長く、30分も余計にかかります。
赤松トンネル迂回路は1.4km長く、8分だけ余計にかかります。
トータルで52分余計にかかりますが、命には代えられません。
参加者はOBS、MTB、出端、池元、山真の6名。
午前8時8分、津奈木駅前をスタート。
10分行くと「津奈木温泉四季彩」、20分行くと「酒造亀萬」。
<3号線の津奈木トンネルの迂回路>
青線が迂回路。緑が国道の危険トンネル。
スタートして30分で上地図の@の所に着きます。ここから左へ入り坂を上って山へ入ります。
案内は何もありません。要注意。隣は「亀万運送」
8分も上ると三叉路(Aの所)。黄色線は薩摩街道。我々は赤線のように行きます。薩摩街道と明治国道は半分近く同じ道です。
薩摩街道は○○太郎峠を通る道です。あちこちに「薩摩街道」の標識がありました。
薩摩街道は、江戸時代に整備された脇往還のひとつで、起点は筑紫野市、終点は鹿児島市。
この標識に沿って江戸の方向に行けば、峠を通って日奈久に着きます。ただし、トンネルは通りません。
ウオーキングのルートになっており、道は整備されているようです。いつか行ってみましょう。
24分も上ると、トンネルが見えてきました(9時2分)。
これが明治国道の「津奈木トンネル」です。昔はトンネルのことを隧道(すいどう)と言っていたそうです。
レンガ作りのトンネルです。真っ暗、ライトがないと走れません。
壁はボロボロ。212mしかありませんが、怖い。
トンネルを出てすぐの三叉路は右へ。ここから下りが3.5km続きます。
下りの終点です(Cの所)。この四つ角を左へ行きます(赤線)。
2分も行くと国道3号線に出ます(Dの所)。ここ右折。
芦北町湯浦川の「鯉のぼり」。湯浦活性化協議会の方々が毎年掲げているそうです。期間1か月間。
<3号線の佐敷トンネルの迂回路>
緑が国道の危険トンネル。赤が迂回路のトンネル。
こいのぼりから30分も走ると、佐敷川を渡ります。橋を渡ってすぐ右へ曲がります(地図の@の所)。
4分も走ると、図のような5差路に出ます(Aの所)。A→Bへ行きます。ここから山道が始まります。
上るにつれて、気温が下がってきました。
・・霊園・・・ヘビ
・・・首のないお地蔵さん・・・ボロボロの小屋
上ること30分、トンネルが見えました(10時57分)。
これが噂の幽霊が出るという「霊感トンネル・佐敷トンネル」!!
何となく、殺気を感じます。
壁のシミが人に見えてきます・・・・
落書きもいっぱいありました。
結局、何も起こりませんでした。しかし、夜は怖くて入れませんね。
トンネルを出たら、三叉路を右折(赤線)。5km下り。
左折(青線)すると佐敷太郎峠に行きます。峠に行くので、この道は薩摩街道ということです。
20分ほど下ると、変則道路に出ます。ここは左左(赤線)と行きます。
この地点で先ほどの薩摩街道と合流します。
28分で国道3号線に出ます(地図Bの所)、ここ右折。
途中のコンビニで20分ほど休憩(11時51分)
歩道はほとんどありましたが、何ヶ所には歩道がありません。
相変わらず交通量は多いですから、白線の内側走行、トラックが来たら避けるようにしましょう。
<3号線の赤松トンネルの迂回路>
緑は国道の危険なトンネル。赤丸が赤松太郎峠。
芦北町役場先の御立岬入口交差点から左(地図の@の所)。
曲がってすぐ、「⇒赤松」の標識の手前を右折。ここから山へ上っていきます。
28分で赤松太郎峠に到着。採石場跡のようで、標識も何にもありません。
峠ですから、この道は薩摩街道でもあります。
「太郎」とは平たい丘という意味です。「赤松太郎峠」とは言いますが、トンネルは「赤松トンネル」と太郎はつきません。
下り13分で国道3号線に着きました(地図Aの所)。
国道3号線を50分ほど走って、ゴールの日奈久温泉「ばんぺい湯」に到着。午後1時54分。
みなさん速いペース、上り坂もほぼランニング。そのため予定より1時間以上も早く着きました。
入浴後、乾杯。帰りにちくわを買って、池田酒店へ。
御夫妻がおられたので、記念撮影。いろいろお話を聞かせてもらいました。
(温泉でなんと!林さん達に遭遇。熊本から50km走ってきたそうです)
これで、津奈木〜日奈久間を国道のトンネルを通らずに行くことができます。
1時間余計にかかりますが、命にはかえられません。
夏の不知火海周回300kmマラニックではこのコースを行きましょう。
これから役に立つ、新しい情報がいっぱい得ることができました。萩往還のいい練習になりました。