五勇山は熊本県と宮崎県の県境にある山。今回は宮崎県椎葉村の萱野登山口から登頂。
熊本市内から阿蘇高森、馬見原、上椎葉ダム経由で125km。3時間近くかかりました。
午前3時熊本市内出発。現地到着は午前6時。
登山口は村はずれの小高い所。行き止りで車3台ほどは停められる。ただ、狭いのでUターンがしづらい。
奥左(赤矢印)が登山口。
●スタート。今回のメンバーは4名。午前6時20分スタート。曇り。雨なし。14度、肌寒い。、
コースは萱野登山口から五勇山まで上り、尾根を烏帽子岳まで行き、以後南下して白鳥山まで行く予定でしたが、
雨が強くなり、ガスが晴れないのでぼんさん峠で下山することに(青線)。距離は半減した。
<高低表>
スタートから五勇山まで上りの連続。烏帽子岳までは尾根伝いのアップダウン。
烏帽子からぼんさん峠まではアップダウンの緩やかな下り。とにかくアップダウンの連続。
沢を横切る所が数ヶ所あります。ほとんど小さな水の流れで問題ないのですが、最初の沢だけは違います。
スタート後3分で最初の難関・・・「急流綱渡り」
流れも急で川幅も広く、綱がはってあるので、それにしがみついて渡ります。
岩はコケが生えてツルツル状態。岩の面は斜めになっていますので、全体重かけると滑ります。
落ちたら膝まで水につかります。ロープを離したら、全身ずぶ濡れになるでしょう。ここが一番の難所。
五勇山まで上りの連続。倒木も多く、道をふさいでいます。
●石堂屋分岐、7:55(1時間35分)。右に行くと石堂屋(山の名前です。石堂山は別の山)。
途中、広いさら地!?なんと鹿が木の皮を食べたために、木が枯れてなくなったとのこと。
こういう所があちこちにありました。
●五勇山(1662m)、8:28(2時間8分)。登頂!というか、山というより道の途中に標識があった。山か?
右側に展望場があるが、ガスで何も見えない。
道が二手に分かれます。右(赤矢印)は国見岳へ。左は烏帽子岳へ。今回は烏帽子へ行きます。
国見一帯の標識は方言で書かれてあり、おもしろい。右は国見岳の近くの標識です。
シャクナゲはほとんど咲き終わっていました。右写真は満開のときの写真。
数ヶ所で、咲き残っている枝がありました。
●鈍頂。烏帽子から1km先の小高い所。ここにレスキューポイントがあったが、ここにヘリが来るのだろうか?
●展望台。さらに1km先にある、眺めのいい所らしいが、ガスで何も見えず。
●烏帽子岳(1692m)、9:30(3時間10分)登頂。五勇山から1時間丁度。
ここで飯タイムの予定だったが、小雨は降ってくるは、風も強いは、とにかく寒い!
ブレーカ着ないと耐えられない、ということで、早々に退散。
途中にあった「猿のこしかけ」。コケが生えてまるで盆栽のよう。
●ぼんさん道峠。(10:37)。烏帽子岳から1時間7分。
地図には「椎葉越」と書いてあるが、その言葉はどこにもない。標識は「ぼんさん道峠」となっている。
ここで皆と相談。ガスで何も見えないし、小雨が止まない。このまま行ってもおもしろくない。ここで下山しようということに。
●休憩。ぼんさん道峠から下り道。24分ほど下りた所に木のない広い所があったので、そこで休憩。
雲の下に出たようで、日が照るようになった。対面の山並みを見ると、山頂にずらっと雲がかかっている。
我々もこれまで、あのように雲の中を走っていたようだ。
力水はかかせません。日差しがあると、とても暑い。
20分ほど休憩して、再スタート。下り道がずっと続きます。走ります。
途中、猪・鹿の捕獲器がありました。餌はついておらず、放置状態。
途中の工事現場の湧き水の所に、缶ビールが冷やしてありました。飲みたかったが我慢。
この辺には野犬が多いようです。我々が近づくと逃げるので、心配はなさそう。
●ゴール。12時20分、スタート地点に到着。6時間のトレイルは終了。
帰りに「大久保の大ヒノキ」と「八村杉」を見学。ヒノキは樹齢800年、高さ32m、根回り9.3m。
八村杉は樹齢800年、高さ54m、根回り19m。
馬見原のお肉屋さんで打ち上げ。ビールと揚げたての馬コロッケ、お勧めのホルモン唐揚げで乾杯。
天気予報では晴れでしたが、スタートから下山まで曇りで山頂はずっとガスの中でした。
さらに雨まで降ってきて最悪でした。しかし下山途中で晴れて、九州脊梁の山並みが見れて良かったです。
コースは所々わかりずらい所があり、初めて行く人は要注意。ナビなしでは危険。
次は国見に行ってみましょう。