夜明け前(05:43)に熊本駅発のJRに乗り、37分で八代駅着。次に肥薩オレンジ鉄道に乗り換え28分で「たのうら御立岬公園前」到着。
夜が明けたばかりで気温2度と寒い。晴れ、風はとても冷たい。
御立岬駅は小さな無人駅。駅周りには何もありません。

参加者は私を入れて、てれっと5人組。なんと平均年齢68.6歳。みなさん現役バリバリ・ウルトラランナーです。
午前7時14分スタート。

<今回のコース>
御立岬駅からスタート。国道3号線、薩摩街道、明治国道(3つが一緒になっている所が多い)を行って、
明治国道の「佐敷トンネル」「津奈木トンネル」を通過、最後は「亀萬酒造」を見学して、つなき温泉「四季彩」でゴール。

<高速・国道・旧道のトンネル・峠>
日奈久⇔津奈木・間には3つの山越えがあり、それぞれの道にトンネルが造られています。
●高速道=3ヶ所「新**トンネル」。
●国道3号線=3ヶ所「**トンネル」。
●明治時代に造られた「明治国道」=「旧**隧道(ずいどう)」ただし赤松はトンネルはなく峠を越えます。
●江戸時代に造られた「薩摩街道」=トンネルはなく「**太郎峠」という峠を越えます。「**太郎」は「平たい丘」の意味。

<今回のコースの詳細図>
青線が今回通った「明治国道」。緑線は「薩摩街道」。茶線は国道3号線。黒線は高速道。
国道・明治国道・薩摩街道はかなりダブっています。

<高低図>
旧佐敷トンネルは標高144m、旧津奈木トンネルは標高202m。
累積高度は1600m、走行距離30km

<津奈木→日奈久間のお勧めランニングコース>
国道3号線のトンネルを走るのは大変危険です。歩道がなく狭くて長い。ドライバーに迷惑をかけます。

上図の迂回路(津奈木隧道・佐敷隧道・赤松太郎峠を通る)をお勧めします。1時間余計にかかりますが安全です。
*赤線が迂回路です。黒線は国道3号線。緑は国道のトンネル。

<迂回路の高低図>

駅のすぐそばに「田浦支所」があり、ここから国道3号線に入りランニング開始。

3.3kmで左へ曲がって山に入ります。
ここまでの道(国道3号線)は「薩摩街道」兼「明治国道」のようです。

Bが左折地点。佐敷隧道を通過して、Aで下山。@で国道3号線に戻ります。
BからAまで8km。

10分ほど上ると、オレンジロードと交差する変則四角状道路に出ます。
ここは右・右へと曲がります。まっすぐ行くと薩摩街道に入ります。
薩摩街道は自然災害で、数カ所倒木だらけで通れない状態だそうです。

道にも標識が書かれているし、標識もきれいなのだが、薩摩街道は通行困難状態。

35分ほど上ると「旧佐敷隧道(ずいどう)」に到着。「隧道」とは「トンネル」のこと。
トンネルの手前は三叉路になっており、左がトンネル。右に行くと佐敷太郎峠に行きます。

●「佐敷隧道」:1903年完成(119年経過している、壊れないか?)。総レンガ造り、全長434m、幅員5.5m。
大雨のときは通行禁止になるそうです。

別名「幽霊トンネル:。建設中に落盤事故があり、数人亡くなったとか。女性の声がしたり、人がいなくなったりするそうな・・

霊気を背に記念写真。

総レンガ造りです。一部剥がれています。数回補修があったそうですが、築100年、大丈夫ですかね?

壁には落書きもありました。壁のシミが人の影に見えたりするそうです。

走って通り抜けました。トンネル出たら三叉路を右へ。左は佐敷太郎峠へ行きます。
今回は右は工事中(路肩崩落)で通行禁止になっていましたが、人は通れます。
ここから4.5km下り。走ります。

首なし地蔵、霊園の看板、壊れかかった小屋・・などがありました。

27分で下りてきました。出口のAからは鋭角に右へ曲がり、@で国道3号線に入ります。
まっすぐ行くと、3号線に出ません。

佐敷駅の近くのコンビニで休憩。午前9時半、朝の力水はおいしい。
湯浦川に沿って3号線南下。

3号線を7kmほど走りDで左折。500m先Cで右折。ここから山に入ります。
津奈木隧道(旧津奈木トンネル)を通過して@で国道に戻ります。この間7km。

左写真:Dの所=「内野小学校案内」の看板があります。ここを左折。
右写真:Cの所=500m先で右折。ここから山に入ります。

32分で津奈木隧道に到着。ここも三叉路になっており、左がトンネル。右は津奈木太郎峠へ行きます。

●「津奈木隧道」:1901年完成(121年経過している、壊れないか?)。総レンガ造り、全長212m、幅員5.5m。
大雨のときは通行禁止になるそうです。佐敷より短い。

記念写真

ここは幽霊トンネルではないそうで、ゆっくり通過。出口の標識は「道隧木奈津」と書かれてある。

下りは走ります。26分で下山。3号線に出ます。

下りた所の対面に道らしき跡。倒木だらけで通れません。どうもこれが薩摩街道らしい。

ゴールの温泉の前に「亀萬酒造」を見学。
*「亀萬酒造」:冷蔵室などを用いない酒造りには、温度の限界地点とも言える「日本最南端の天然醸造」。

女将さんのお勧めで1本購入。

ゴールのつなき温泉「四季彩」。12時25分到着。5時間の山岳ランでした。

展望温泉もありますが(+100円)、寒いのでやめました。
温泉の前の川に架かるメガネ橋。県指定の重要文化財で「津奈木重盤眼鏡橋」というそうです。

30km、5時間のランニングでした。半分は山岳道でいい練習になりました。
旧佐敷トンネルは以前、深夜に通りましたが、昼でも怖い。
トンネル内で人が消えるという噂も・・一人では来てはいけません



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